2015年3月29日日曜日

神戸映画資料館

昨日は神戸映画資料館(新長田)で「ストローブ=ユイレ、ブレヒト、ワイマール期の音楽劇」ということで、ストローブ=ユイレの『今日から明日へ』とゲオルグ・ヴィルヘルム・パプストの『三文オペラ』を見た。講演は渋谷哲也氏と大田美佐子さん。初めて見るものばかり。ストローブ=ユイレは学生の頃渋谷で見た『アンナ=マグダレーナ・バッハの音楽帳』の印象が強く(チェンバロと音響のずれ、まるでモンティ・パイソンのようなバッハ=レオンハルト)、しかしそれよりも音楽に忠実なので安心して見ていられた、シェーンベルクの難しさは別として。『三文オペラ』は最初期のトーキーということで、無声映画時代のコンヴェンションが残っているのか、無言・不動のシーンがけっこう長く、違和感を持った。プロットも操作されていて、わかりにくくなったような気もする。渋谷さんの解説で、ストローブ=ユイレがブレヒト主義者だったということを聞いて、納得することしきり。映画の作りの解説もわかりやすかった。勉強になりました。
新長田は降りるのは初めて。会場に行く前に鉄人に会いに行きました。
夜は南京町。

2015年3月22日日曜日

また猫が……

ウチにまた猫が増えました。名前は「小春」通称「ハル」。Un otro gato, Haru.

私たちは何を録音してきたのか

一昨日20日に、神戸大学で催された国際シンポジウム「私たちは何を録音してきたのか:古音源の保存と活用」を聞きに行ってきた。主催は2014年度神戸大学国際文化学研究推進センター研究プロジェクト「日本研究の文化資源学」寺内直子教授。報告者は国立国会図書館の奥村さやかさん、フランス国立図書館パスカル・コルドレクスさん、日本伝統文化振興財団の藤本草さん、京都市立芸術大学の大西秀紀さん、フランス東アジア文明研究センターの鈴木聖子さん。古い音源の話はそれ自体とても面白い。また各人がそれを、すごくほとんどフェティッシュ的に好んでいるのが伝わってきて、面白い。ぼくの個人的には、フランスの録音の歴史が、同時代の音楽史と余り関わっていないところに、不思議な感じをいだいた。パスカルさんと、会後にその件について少し話したが、ユベール・ペルノーが録音したギリシャ民謡を、ポール・ル・フレムやラヴェルが聴いて和声付けをした、しかしそれぐらいしか関わりがない、という話。ハンガリーにはバルトークが、イギリスにはグレンジャーがいて、民謡を録音し、自分たちの音楽にまで発展させているが、フランスには似た話はないのである。でも民謡収集はさかんだったのだが。

2015年3月14日土曜日

Manuel de Falla

Roland-Manuel, Manuel de Falla, Édition des "Cahiers d'Art", 1930 (reprint : Éditions d'aujourd'hui, 1977). 芳賀日出男『日本の民俗:暮らしと生業』(角川ソフィア文庫)を読んだ。ラヴェルがファリャの《チェンバロ協奏曲》の第二楽章を絶賛していた、ということを知った。

2015年3月13日金曜日

バルコニーの植物たち

今日、植え替えたのがラベンダー2本、前からあったのがハーブ3種(パセリ、レモンバーム、タイム)。
そしてラナンキュラス。
これは最初は黄色とピンクのプリムラだったのだが、徐々に黄色がピンクになって来た。こんなことあるんですね。

2015年3月9日月曜日

ウチの猫

最近ウチに来た猫ちゃんです、名前は子たちが「クロ」とつけました。Nuestro gato, Kuro.

2015年3月5日木曜日

サティと猫

サティは猫を飼っていたらしい。図像がこんなのしか見つかりませんでしたが。
ドビュッシーも猫好きだったし、ラヴェルにはこんな写真があります。

2015年3月4日水曜日

サティとゴーティエ=ヴィラール

先ほどの文章を書いた後、ウィキを見ていたら、なんと!サティとゴーティエ=ヴィラールは決闘までしたらしい。どういういきさつだったのだろう?

エリック・サティ

エリック・サティ『卵のように軽やかに サティによるサティ』(秋山邦晴・岩佐鉄男編訳、ちくま学芸文庫)を学校への行き帰りに読んだ。懐かしいフレーズがいっぱい。「あんなに気味の悪い変ロ音はなかった」とか「私は白いものしか食べない」とか。しかし、残念なのは、この本の訳注の付け方がおかしいところだ。ボードレールやユーゴまで、あまつさえバッハやモーツァルトにさえ訳注がついている。これって必要?その一方で、ティエールやギュスターヴ・リヨンやロイ・フラーには注がついていない。その注、ヴュイエルモーズにつけられた訳注には間違いがある。彼が「ゴーティエ=ヴィラール」というペンネームで「ゴーストライターの評論家」を務めた、とあるが、もちろんアンリ・ゴーティエ=ヴィラールは、ヴィリーとかウーヴルーズのペンネームの評論家、コレットの御主人ですね。実在の人物です。そして、彼がヴュイエルモーズやセヴラックをゴーストライターとして使ったのだった。またペキュシェも、由来はフローベールですよね。岩佐先生が小林康夫先生に訊けば、一発でわかったろうに。うーん、こういうように瑕瑾無しとはしない訳書だけれど、サティの全貌がこれ一冊で大体わかるのは、貴重とするべきか。

2015年3月3日火曜日

オーギュスト・コント

清水幾太郎『オーギュスト・コント』(ちくま学芸文庫)、François Lesure, Claude Debussy avant Pelléas ou les années symbolistes, Klincksieck, 1992. 読了。

2015年3月2日月曜日

打出駅前の沈丁花

打出駅前の沈丁花が咲き出した。In front of the Uchide Station, Daphne began to bloom.