2012年7月29日日曜日

JRまた

またまたJRが止まっている。なんだか学校最後の日(夏期講習も終わって、試験監督も当たらなかったので)になると必ず止まって、帰るのを阻止されている気がする(怒)。

2012年7月27日金曜日

子ども

ジュール・ヴァレス『子ども』(朝比奈弘治訳、岩波文庫)読了。あっという間に読み終わってしまった。すごく面白い。徴兵制が一般庶民の嘆きの原因となっていたというのは、以前のアダン回想録でも何度か出て来たテーマだったが、ここでも。しかし身代金を払えばよかったというのは初めて知った。ラテン語、ギリシャ語学習に基づく古典語(古典的)教育とは何だったんだろう、と思わざるを得ない。そう言えば、若い頃のランボーもラテン語で詩を書いて賞をとったりしてるんだよな。日本では漢詩とかがそれに当たるのかな。漱石の漢詩とかは有名だが。

2012年7月26日木曜日

Saint-Saëns

Jean Bonnerot, C. Saint-Saëns, sa vie et son oeuvre, A. Durand et fils, Editeurs, 1923 を読んだ。これも例の田村書店での収穫のひとつ。もともと Alliance française の図書館所蔵本だったらしいのだが、中にはんこで Alliance française bibliothèque Chang-Maï とあって驚いた。タイのチェンマイのことでしょうね。そこからどうやって神田神保町に流れて来たのか?しかし、1921年にサン=サーンスは亡くなっているので、その直後の伝記、たぶん最初のものでしょうが、急いで書いた感がありありと。同じようなフレーズが何回も出てくる。そしてほとんどが何年にどこで何をした、みたいな話で、作品の記述も分析もない。たまーに感想めいたものが入るくらい。そこで、この Bonnerot とは誰なのかな、と思っていたが、最後の最後、本文後の付録にサン=サーンスの出生証明書と遺言書があって、何とそこに名前があった。つまり彼はサン=サーンスの遺言執行人だったのだ。うーむ、どういう関係なのだろう?

2012年7月23日月曜日

ヒューマニズム

音楽とヒューマニズムについて考えて欲しいと。人間などはこの大きな「生命」の中のちっぽけな一部で、ヒューマニズムなどと大言壮語するのはおかしい、というのはそうだと思う(たださまざまな誤解に対して用心する必要はありそうだが。)音楽について言えば、やはりボエティウスなどの言っていた音楽の三分類は実は虚構ではなく、聞こえない音楽というのは彼の中にはなかった、という気がする。つまりは、現実の音楽などはこの大きな「音楽」(世界音楽、普遍音楽、しかしワールドミュージックというのではないよ)の一部なのだ。この線では、ギリシャ語やラテン語を縦横無尽に使えれば、いろいろと面白いことが出てきそうなのだが(こちとら、学部生時代に少し齧っただけですからねえ。)近藤さんは「思弁的音楽」ということでそれを論じている。

2012年7月22日日曜日

マリアテレサのフィエスタ

スペイン語のフィエスタ。三宮ステーションホテル屋上ビヤガーデンで。初めて行った。間近に六甲山が見え、風も通っていい感じ。夕立が来ると言っていたが大丈夫だった。トモコさん、ミワさんも。ハビ、マリルー、ルジェなどみな。芦屋に住んでいるビクトルや、コスタリカの先生も。

2012年7月21日土曜日

オケコン

同志社女子大音楽学科オーケストラコンサート。京田辺で。直前に大豪雨。いちじはどうなるかと思いました、雷も鳴るし、滝のような雨で。盛りだくさんなプログラムだったが、みんな一所懸命がんばって、よいものに仕上がったと思う。この悪天候で入りも気になったが、500人以上入ったという。現田さんの指揮もなかなかよかった。しかし、彼は一曲終わるごとにすぐに自分で拍手を始めてしまうので、おやと思った。帰りは牧野さんと偶然一緒に。
その前にキャンパスの中で見つけたキノコたち。やはりハイシーズンなんですね。


大阪会合

村上君と。大阪駅ビルの「魚群」ついで「UOMO」。前者は明石漁港、後者は堺の漁港の新鮮な魚。はもあぶり、活きたこ(動いていた!)、脱皮したてのワタリガニの姿揚げ、などが印象に。彼が来週東京に行くので、11月イヴェントおよびサイト関係についての話。東京勢と打ち合わせできれば。

2012年7月17日火曜日

近藤譲さん

一昨日から東京で、まず柴俊一さんと会っていろいろと話す。ピアニストの話で本が書けないか、と。面白そうだが、どんなアプローチがあるかな?そして、昨日はお茶の水女子大まで行って、近藤譲さんにお話を聞いた。ちょうどオープンキャンパスということで、親子連れなどがちらほら。約束の時間前にちょっと時間があったので、一駅手前で降り、後楽園へ行ってみようと思ったが、駅から結構遠い。入り口に辿り着けず挫折。お茶大には初めて行った。近藤さんの研究室でいろいろとお話しをうかがうことができた。(その中身はいずれ……。)その後は、一緒に東京駅で食事。ぼくはそのまま新幹線で帰宅。

2012年7月14日土曜日

またまた

またまた、明日から東京行である。近藤譲氏の新CDの解説を依頼されたのがきっかけで、せっかくだから直接に彼にいろいろと話をきいてみたい、と思ったのだ。ついで、と言ってはなんだが、先日来連絡復興の(FB効果?)柴俊一さんともお会いしてお話することにした。何か新しいプロジェクトが生まれれば。しかし、近藤さんとの話は大変に楽しみである。うーむ…………。

2012年7月10日火曜日

お別れ会

サントリーホールで。吉田秀和氏とのお別れなので、芦屋から行って帰って来ただけ。「やあ、きみか、よくこんな遠いところまで来てくれたね」という声が聞こえた気がした。

2012年7月9日月曜日

吉田秀和さん

これから東京へ。「吉田秀和さんのお別れ会」へ。

2012年7月8日日曜日

呼吸する美術

芦屋市立美術博物館に行った。二つ展覧会があって、ひとつが「呼吸する美術」、もうひとつが「古代の芦屋」。どちらもすごく面白かった。前者は、現代アートの若手と、いわゆる「しろうと」さん、そして障害者の人の作品を展示している。なかでも、やはり、障害者の人の作品はインパクト大である。これはなかなか言葉にしにくい。彼らのぎりぎりの「切羽詰まった表現」が心を打つ。ちょうど近藤譲の作品について考えをめぐらせているところだったので、「表現」とは何か、「芸術作品を作る」とはどのようなことか、を考える手がかりになりそうだ。つまり、近藤作品は「何の表現でもないし、素晴らしい構造体を作るわけでもなく」、「無目的という目的さえない」芸術である。障害者の人たちの作品(アール・ブリュット、アウトサイダー・アート)は、「切羽詰まったもの」であるが、これもまた何かの「表現」かというと、そうではないだろう。また「芸術」でさえないかも知れない。(少なくとも彼らは芸術作品を作ろうという目的など持っていない。)しかし、考えてみると、近藤譲氏もまた「切羽詰まっている」かも知れない。

「古代の芦屋」の展示については、自宅の近所に太古の昔から人々が生活していたのだ、ということに感動を覚える。(そして、自宅横には阿保親王塚があるのだった。ここからの出土品というのはあるのだろうか?)


キャンパス小景

二点。先日の豪雨の時の(ちょっと小康状態だった時の)階段上の蝸牛。
なんだか、今年は蝸牛がけっこう多くいる気がする。
そして、次は音楽棟頌啓館の脇の草むらの中の綟摺(もじずり)、別名ネジバナ。
これはキャンパス大工事の前はいたるところにあったが、その後ここで再発見。

初蝉?

今年初めての蝉の鳴き声?でもとても弱々しい。うちの隣りの公園から聞こえてきた。そして、今は裏の竹やぶの方から。

A faire

1. Avant le 15 août : écrire les notes pour le nouveau CD de Jô Kondô.
2. Peut-être dans l'année : écrire les notes pour le nouveau CD de Yoritsune Matsudaira, chanté par Yumi Nara.
近藤譲と松平頼則の二枚の新CDのためにライナーノートを書かなければならない。

2012年7月7日土曜日

バカロレア

昨日、大学院会議終わって帰宅途中、フランスから電話。小夜がバカロレア合格とのこと。平均15点で Mention Bien を貰ったらしい。マルヌ=ラ=ヴァレ建築学校の入学も決まったので、なんとか一安心。

2012年7月6日金曜日

ジーベックと打ち合わせ

昨日は、神戸ポートアイランドにあるジーベックホールで、11月のリュック・フェラーリ・センチメンタルテールズ上演についての打ち合わせ。ジーベックは音響機器の会社なので、ホール内やホワイエなどいたるところに、スピーカーが設置されている。いながらにしてアクースモニウムという環境。同女(情メの森先生)と武蔵美(クリストフ・シャルル)でのフェラーリ・インスタレーションもほぼ決まりだし、京都造形大にもわたりをつけようというので、なかなか好調な滑り出し。その後、下田さんは翌日(すなわち今日)朝早いというので(日韓共同映画撮影という!)帰宅、石上君、村上君、わたくしで三宮の飲み屋でいろいろ話す。プレスク・リヤン日本支部を設立しようという件もあり。がんばりましょう!

2012年7月1日日曜日

ロマン派

昨日は、日帰りで、恵比寿の東京日仏会館での日仏文化講座「ロマン派芸術最高!」シンポジウムに参加。高階秀爾先生とは初めて間近でお話しした。三浦篤さんもお元気そうである。鈴木康司先生、小林善彦先生、安藤元雄先生みなさん、お変りなく、ぼくの学生時代と変らないのには驚いた。(安藤先生は杖をついて、多少歩きにくそうではあったが。)太田泰人さん、高橋明也さんとは初対面。高橋さんは、自らが館長である三菱一号館美術館に最近ルドンの壁画を買ったということで、ルドンと音楽といったテーマで何かやりたいと。ぼくのブログなど見てくれていた。深尾由美子さんも来てくれていた。メールのやりとりはあったが、初対面。ほかにもさまざまな人が来てくれていて、感謝感謝。
そして、今日はいづみの小学校の音楽会。創立110周年ということで、神戸文化ホールで、けっこうな催しでした。小学校ともなると、なかなかやるね。関西フィルの人たちの出演もあり。帰りは三宮凮月堂で御茶。