2010年6月30日水曜日

シューマン伝記

藤本氏の伝記を買った話は書いたが(書いたっけ?)、しかしその「散文的な」こと!シューマンを語るのにこれでいいのかっ!?

Tagebücher Robert Schumanns

シューマンの『日記』を探していたが、久しく絶版の上に中古も高いので困っていたが、「灯台もと暗し」!同女の図書館にあったとは!誰が入れたのだろう?小林義武先生だろうか?

2010年6月29日火曜日

柴田マーラー

柴田南雄『マーラー』の解説を岡田暁生が書いているが、19世紀末から20世紀初めのウィーンでは一部上流階級だけの音楽が労働者や下層市民階級によっても享受され、さらには演奏までされるようになった、と言う。そして、マーラーのシンフォニーを彼らが演奏していた、と。これはちょっと違うと思う。ただし、ウィーンの特殊事情というものがあるかも知れないが。それにしても、ライプツィヒなどでは、すでに19世紀初頭から合唱や室内楽が一般市民によって行われていた(これは、シュレーバーについて調べたので確かです)。シューマンやメンデルスゾーンが、ビーダーマイヤー様式とか、Hausmusik などというものに手を染めていたこともある。ウィーンだけ特別ですか?

Louis Wain

Louis Wain の猫の絵を見ると、徐々に病勢(統合失調症)が増すにつれて、細かい模様が増えていく。

2010年6月28日月曜日

ソシュール

互盛央さんの『ソシュール』(作品社)は、なかなかためになる。しかし、この量!たいしたもんだ。

Crossing Paths

John Daverio づいている(?)。彼の最後の著書 Crossing Paths : Schubert, Schumann & Brahms を読み始める。

ゲラ

ゲラを岩波に送り返して、ほっと一息。帰りに本屋で柴田南雄『マーラー』が新しく出ているのを発見。

2010年6月26日土曜日

Violin

娘のヴァイオリンを買いに行った。8分の1というやつである。

2010年6月25日金曜日

ファウスト

《ファウストの情景》の中に亡霊の主題がある!(雲はもみの木の上に)

変奏曲

変奏曲とは何か?

Umberto Eco

彼はどこにいるのだろう?

2010年6月24日木曜日

ダヴェリオ

Daverio, Schumann 読了。非常に良い本であった。なにしろ著者のシューマンへの愛が伝わってくる。最後に「この散文的世界にはシューマンのような詩的存在が必要」と著者はいうが、全く同感。しかし、思うに、とても普通の人だった著者が、一挙にその異常な死によってその存在を「詩的なもの」としてしまったことは、運命の皮肉ととるか恩寵ととるか。

2010年6月22日火曜日

校正

けっこう校正というものは厄介である。しかし読み直してみると、それほど悪くない(苦笑)。

2010年6月20日日曜日

Art brut

Art brut japonais の展覧会がパリで開催されているという、そのことについての番組を見た。障害者の芸術というものは、実は「芸術」というもののまさに「生の brut」姿なのではないか。昇華作用についての、フロイトの芸術理論も思い起される。要追求。シューマンに関しても。

2010年6月19日土曜日

リスト

フランツ・リストと言えば、彼がシューマンの家に遊びに行った時に聴かされた《ピアノ五重奏曲》について、「余りにライプツィヒ風だ」と言ったというがそれはどういう意味か。シューマンは、馬鹿にされたと思って怒ったらしいが……。

2010年6月18日金曜日

アマチュアとプロ

アマチュアとプロの違いについて。フランツ・リストの「いわゆる」《超絶技巧練習曲集》で、1837年版はアマチュアで、現行の1851年版はプロの態度だ。

大里さん

大里さんは強烈な「アマチュア」だったと思う(もちろんバルト的な意味で)。しかし、彼が鉱石愛好家だったことは誰も書いていないが……。

2010年6月16日水曜日

役立たずの彼方に

『役立たずの彼方に:大里俊晴追悼文集』が到着。つい読みふけってしまって、授業に遅刻しそうになった。

2010年6月15日火曜日

フロイト

フロイトが「音痴」だったというのは、やはり音楽的意味がエゾテリックというのが原因だろう。彼の芸術(存在)論はやはり示唆に富むし、歌詞を持つ音楽についてはきちんと論じているのである。モノよりコトバだという『モードの体系』のバルトを思わせる。

2010年6月14日月曜日

風邪

風邪をひいた。こんなに熱が出るのは、久しぶりである。土曜日に『狂気の……』の「あとがき」を書き終わったので、やはり、懸案の仕事がやっと終わったと言う安堵感からであろうか?

2010年6月10日木曜日

フロイト

シューマン晩年関連でフロイト『精神分析入門』を読み返しているのだった。

フロイトの『夢解釈』が出てから、十年も経たないうちに、マーラーが彼の診察を受けているということは、フロイトの評判がやはりたいしたものだったということか。

2010年6月7日月曜日

西宮北山緑化植物園

西宮北山緑化植物園に行ってきました。奥の方に池があって、そのちょっと先に「見晴し台」があるのですが(大阪湾方面まで見渡せます)、大変にけわしい岩山で遭難しかけました(笑)。
園内ではバラが満開でしたが、こちらの写真は5歳の娘が「勝手に」(!)写したもの。

2010年6月5日土曜日

とりあえず

とりあえず、結論完成。Mais je ne suis pas tout à fait satisfait.... mmm.... Bon !  Ce qui est fait est fait.  Les dés sont jetés. (Mais bien sûr, "un coup de dé jamais n'abolira.. etc.")
Ce qu'il faut faire après : le compte rendu pour le congrés international à Seoul (ICLA), l'article sur Schumann pour Shiso, la traduction pour la même revue, l'enregistrement du CD Séverac.

2010年6月4日金曜日

John Daverio

Daverio についての情報をもう少し得ようと、wiki で調べたところ……!!なんと彼は2003年に49歳で亡くなっていた、それもボストンのチャールズ・リヴァーで不可解な溺死体となって発見されたと言う!一部には、シューマンの世界的権威である研究者が、ライン川に身を投げた作曲家にならったのか、という自殺説まで出たと言う。

シューマン伝記

最新情報を得ようとダヴェリオ(という発音なのか?)の分厚い伝記 John Daverio, Robert Schumann : Herald of a "New Poetic Age", Oxford, Oxford U. P.. 1997 を読んでいる。他の論文などもそうだが、この人はものすごい常識人という感じ。だから、シューマンに惹かれるのか?もう一人のタンブリッジ女史は、いろいろフランス現代思想などかじっている「才女」ポーズの人だね。ちなみにダヴおじさんは、バルト大好きでもある。ちょっとセンチな、フツーの人?